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『Orthodox5』
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作詞 Like VA2 |
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天気は曇りだった。
「私、なんかずっと考えてたんです。思春期だからっていうのもあるけど、元々考えるだけで全然行動しないような人間だったんです」
「お前以外の奴が全く考えてない訳じゃない。他の人だって、お前と同じようなことで悩んだんじゃねえの?」
幽霊は車をすり抜けられるのに、クロスは横断歩道で信号を待った。
「私は私以外の人になったこともないので、その人が何を考えてるか、否定も肯定もできないんですが、私自身は考える、というより否定的に考える、と言った方が近いかもしれません」
「ネガティブ思考?そんなので死んだの?」
「それも、あります」
「いっぱいあるな。。。」
「すみません」
「でも、お前を【あの場所】に連れて行くと、お前はもう誰とも喋る事が出来なくなっちまうからな。しょうがない。全部聞いてやるよ。で、他の理由は?」
「人生を生きる一番の目的って、なんだと思います?えーと、一番簡潔に表すと何になります?」
「それは、幸せってやつじゃないの?」
「はい。きっとそうだと思うんです。自分自身の快楽のために、みんな生きてるんです。他人のために生きるとか、世の中のために生きるとかっていう人も、一見、自分以外の人や物のためみたいな感じですけど、結局はただの自己満足なんだと思うんです」
「じゃあ、兎にも角にも幸せが生きる一番の目的だと」
「はい。」
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