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やっぱり あんたが悪かった
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作詞 吉岡久仁子 |
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都会の喧騒を抜け
生い茂る杉林を抜け
列車は 真っ白い私の国に入った
やっぱり あんたが 悪かった
隣には 人の良さげな おやじが
大きな日焼けした手を 差し出して
「この立橋は俺がつくったんだ!
そう言って笑った
「沢山 人が死んだんだっけ」
ぼつりと寂しげに言ったけど
自分の年輪を見せたかったに違いない
誰が誰を守っているのかさえも
わからない
やっぱり あんたが 悪かった
私の国だけは 真っ白だったはずだった
2
いくつもの林を抜け
沢山の小川も抜け
列車は菜の花畑に入った
あの時の白い帽子の彼女が
振り返った気がした
やっぱり あんたが 悪かった
日に焼けたシワシワの手をじっと見て
何を守ってきたのかと
自分に問いかけてみる
沢山 人が死んだんだっけ
今になって誰が誰を守っているのかさえ
わからない
やっぱり あんたが 悪かった
私の国と あの帽子の彼女は
真っ白だったはずだった
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