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響
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作詞 iris |
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やさしい思い出しか残したくない
けれどそれでは強く在れない
虚像の中で揺れている音を
またひとつ切り裂いて
現実が悲劇と歌うのなら
その指先は何の為にある
触れて離して掴んだ先に
例え未来が消え失せても
立ち上がれとは言わないよ
歩き出せとは言わないから
死にたくなる衝動を無知と呼んだなら
誰が一番不幸かなんて分からなくなる
やさしい想い出しか残したくない
けれどそれでも強く在る為に
現実と夢と嘘だらけの狭間で
またひとつ孤独が生まれ落ちる
その影を拭い去れとは言わないよ
どれが自分なのか迷い込んでも
吐き気のする声を聞き分けていて
またひとつ切り捨てて
静寂と暗闇は異なり
不幸と幸せは同じで
泣かないでとは言わないよ
笑っていてとは言わないよ
誰が一番不幸かなんて 本当は誰も知らない
やさしい想い出しか残したくない
けれどそれでも強く在りたい
虚空の中で浮いている光
またひとつ またひとつ 切り裂いて
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