|
|
|
少年期、暮れ泥む
|
作詞 と或る |
|
誰も傷付けたくない
なんて世迷い言
そう思うぼくも何処か
彷徨っている夏の午後
ジレンマという五線譜に
音符と詞(ことば)を並べたなら
伝わるかい、友よ
どうしようもないな
この世は、この身は、この命は
手から溢れて零れるものばかり 愛しいと
想ってしまうんだから
誰に聞いたでもない
御伽噺の続きを
願って止まない夜には
話し明かすよ きみが眠るまで
積もり積もった記号に
押し潰されそうになったなら
独りより二人で
どうしようもないな
呼吸も、痛みも、夢さえも
胸に宿って灯る球体を 少しずつ
蝕んでいくんだから
何度も繰り返した
日々に光芒を!
どうしようもないな
この世は、この身は、この命は
手から溢れて零れるものばかり 愛しいと
想うぼくら
ああ 曖昧になった
輪郭をもう一度なぞって
「ここにいていいんだよ」
そう云って 笑って
|
|
|