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と或る歌い手のモノローグ
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作詞 と或る |
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例えば僕の半生をこの場で語り尽くしたとして
それでも手を差し伸べてくれる人はどれ位いるんだろう
「あなたの声が
歌が
その姿が
わたしをいつも救ってくれるんだよ」
そんな言葉で通じ合えた気がして
何度も 歌ってら
ごめんね
時々、ふとした拍子に
なにもかもが
音を立てて 色を失くして
空が遠くなる
ーライラックの雨が降り止んだら
涙をそっとポケットに入れて
傷付いた木の葉みたいな、小さな羽を広げ
踏み出そうよー
名も無き少年の詩(うた)
あれから
夢々、描いて 消して
また描いてさ
叶えたくって 叶えようとして
空に息を吐く
きっと生きることなんて単純で 幸せさえも簡単だ
なのに生きることに精一杯で 幸せは遠く果てしないな
それでも顔を上げて 信じた方角へ踏み出そう
どこを向いても 「前」なんだと
ごめんね
時々、ふとした拍子に
なにもかもが
音を彩って 色を奏でて
僕はまた歌うんだ
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