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Ao
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作詞 と或る |
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騒々しい程
過(よぎ)る想像
脳は鬱蒼
やがて意味もなく躁
カーテンに保護
された部屋で自問
草臥れた人相のあいつは鏡の向こう
で、黙秘権を常用
あらゆる責任、モラル、言動、己の匙加減ひとつ……を
問われ続ける世の摂理から逃走
「いつまで続くのだろう」
ほんの一瞬でも
ヘッドフォン、付けて有象無象
切り離してローファイな世界をミュート
美しいものばかり
楽しいことばかりじゃない
当たり前のことが時に
身も心も傷付けるシンクロニシティ
生きることは
美しくそして素晴らしい
という
喉の奥の残響
世界は回る
悲喜愛憎生死交々に
いまのぼくらは
どれに属しているんだろう
産まれて
繋がって
断ち切って
抱き締められて
近づいて
かなしくなって
離れて
たのしく見えて
だれだってそうなんだよ
でもぼくはぼくなんだよ
いまだけ
ぼくのことだけ
やさしい歌を聴かせてよ
あきれる位のやさしい歌を
いまだけ
明日になるまで
灯る青を臨む窓
開けたカーテン、屡叩(しばたた)く眼(まなこ)
伝う色
伝う音
頬伝う、青
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