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トロイメライの唄
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作詞 と或る |
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闇雲に光芒を辿った 剰りにも無計画だった
宛(さなが)らアリスの様に行き先など最初(はな)からない様に
浮世と言うワンダーランド
めくるめく街を
面白可笑しく暮らしたい モスキートな正義がうざったい
五感を掌握した洗脳から逃れようとする第六感
曖昧な自由ばっか強請(ねだ)って
欠陥だらけのトロイメライ
生きづらいけれど 死にたくはないの
そんな“あなた次第”な爆弾抱えて
何度目の夜を迎えたっけ?
辛酸を舐め合って 曲がりなりにも風前の僕ら、明日を
クリアする為に 我武者羅に一歩ずつ
たとえ散々な目に遭って 雨に打たれたって
その内燦々と陽は射して 笑えるから
根も葉もない詞(ことば)なんかで申し訳ないけど
君に歌いたかった
滅裂(ばらばら)にされたエラッタ 心臓を撃ち抜くベレッタ
胃酸と吐き出す「巫山戯(ざけ)んな」 そもそも凡てが「詭弁でした」
怪物巣食うアンダーグラウンド
ブラフの海を
漂流物宜しく皆ステイ 恐る恐る窺う世間体
プロローグも終えていないのに頭ん中で先走るエピローグ
惨敗の記憶ばっか巡って
朽ち果てそうなトロイメライ
愉しくいこうよ 莫迦みたいに泣こうよ
どんな“あなた自身”も今は踊りゃんせ
何度目の夜が壊れたって
限界を繕って ハートは包帯と絆創膏色で候(そうろう)
痛みを忘れ去るひとときを一瞬でも
まるでエンドレスな旋律(おと)に乗って 軽快にステップ踏んで
血汐賑わすビートを刻んだなら
嘘も本当も綯い交ぜに融けてゆくから
諳じる願い
飴玉細工の希望をひとつ 媚薬紛いの絶望をひとつ
意地悪な刹那を貪っては もひとつ頂戴と愚図ったんだ
凍えた細胞 中古のギター 気の抜けたコーラ 脱ぎ捨てた服
なんてことのない部屋で綴る 砂粒のようなちっぽけな唄
豆電球のような存在は 『それでも生きたい』と声を詰まらせた
ーきっと大丈夫さ、僕たちはー
ぽつりと呟いた
ほら数え切れない程の夜を越えて
何度目の朝を迎えたっけ?
辛酸を舐め合って 曲がりなりにも風前の僕ら、明日を
クリアする為に 我武者羅に一歩ずつ
たとえ散々な目に遭って 雨に打たれたって
その内燦々と陽は射して 笑えるから
根も葉もない詞なんかで申し訳ないけど
君が笑うのなら
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