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夏を綴る
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作詞 と或る |
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それはラムネ味の恋だった
9:06発、電車の中
フリル付きの袖、ボーダートップス
ミモレ丈の白いフレアスカート
身体のメンテナンスも必死
慣れない化粧も頑張ったし
朝間暮、汗が首を伝う
淡く弾ける夏の場面
ゆれるゆれる 鞄のキーホルダー
思い出せる
忘れていたってね
なにげない会話、なにげない仕草、なにげない空間
意味はないけれど君の名を呼んで放つモールス
オレンジが徐々に蒼く遠く
19:00着、窓の向こう側
疾風(はやて)のごとく過ぎ去る今に
逆らうように撮ったワンフレーム
秋冬春もこうやっておなじ
テンポと距離を分け合っていたい
未来の答え合わせができない
水玉模様の夏の景
のらりくらり ふれたりはなれたり
見失わない
ふたりなら上出来
なにげない言葉、なにげない速さ、なにげない変化
意味がなくても君を小突いて笑顔を確かめる
なにげない会話、なにげない仕草、なにげない空間
意味はないけれど君を呼んで切なくなるひみつ
さよならは云わないで
またねって手をふり
往く、夏
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