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コールドムーン
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作詞 あかさてな |
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凍てつく風が吹きすぎ
星々が殊更に瞬く夜空に
冷たい光を投げ掛ける満月が
双子座の方角に昇り始める
月の馬車を駆る女神セレーネーは
其の仄白い肌に瑠璃色の衣を纏い
其の美しい顏(かんばせ)に冷たい微笑を浮かべ
白道を何時もの如く駆け抜けて行く
今宵は何時にも増して
其の妖艶さを際立たせる化粧を施し
嘗てエンデュミオーンと逢瀬を繰り返した
草原に一瞥をくれ
世界の西の果てに在る門を目指して
憂いを帯びた眼差しで
眼下に広がる大地を睥睨しながら
白銀(しろがね)の鬣を生やした馬達に
優しく声を掛けながら
夜の女神(ニュクス)が広げた闇の帳を
切り裂くかの様に其の冷たい光を投げ掛ける
軈て曙の女神エーオースが
東の空から朝の訪れを告げるまで
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