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Τερψιχορη〜舞姫〜
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作詞 あかさてな |
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今宵、神々を奉る祭儀が執り行われる
神官が神殿の中に入り祭壇に供物を捧げ
神々を讃える祷りを詠唱し
星読み達が予め見定めた刻に
謡い手達が奏者達の奏でる音曲に合わせて 神々への賛歌を謡い始める
そして現れたるは選ばれし乙女巫女(おとめ)
聖なる衣を身に纏い
宝石をあしらった装飾品を身に付け
器楽詠唱のリズムに合わせて舞い始める
まだあどけなさの残るも美しき顏(かんばせ)をした舞姫 憂いを宿した瞳を潤ませながら
すらりとした細く華奢な肢体を
時に力強く時に繊細に舞い踊る
飛び散る汗が篝火に照らされ
しなやかな肢体を流れ落ちる汗が輝き
其の美しき妖艶さを際立たせる
正しく舞の女神(テルプシコレー)の化身の如く
器楽詠唱が最高潮に達し舞姫の舞もいよいよ大詰め
鮮やかに美しく華麗に舞を舞う
やがて器楽詠唱が静かに終わり舞も静かに締め括る
此れにて舞姫の晴れやかな舞台は幕を閉じる
一世一代の大事を成し遂げた乙女巫女(おとめ)はそそくさと場を後にする
その後、祭儀は無事滞りなく終わりを迎える
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