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待ち伏せ〜春夏秋冬〜
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作詞 あかさてな |
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卒業式 高校生活最後の日
これがラストチャンスと心に決め
薄紅の花弁が舞い散る校門の前
一人きり 君の事を待ち伏せていた
今日まで言えずに居た想い
たった一言を君に伝えられずに
時は過ぎ 季節は流れ
今日と言う日を迎えてしまった
好きです。僕と付き合って下さい。
口に出したが最後
君がどんな反応をするのか
君がどんな返事を返すのか
最悪のケースばかり想像してしまって
あれは去年の春の事だった
始業式の翌日 転校生として
教室にやって来た君
担任に促され自己紹介をした君
偶然にも空いていた隣の席に座った君
背中まで伸ばした流れる様な黒髪
芸能人の様な小顔に細い首
切れ長の目に整った顔立ち すらりとした華奢な手と指
それでいながら女性的なプロポーション
僕はすっかり君に恋をしてしまった
その日以来毎日君の横顔を
飽きる事なく見詰めていた
桜の花が散り木々が青く色付き始めた頃
僕は一大決心をし君を待ち伏せた
放課後の校門の前で
でもいざとなると決意は揺らぎ
想いを伝えられない儘時だけが過ぎて行った
春が終わり梅雨の雨の中傘を差しながら
梅雨が明け暑い陽射しの下蝉時雨を聴きながら
秋が訪れ枯葉が舞い散る中
冬が到来し純白の雪が降り積もる中
幾度となく日々が廻り季節が移ろう中で
いよいよ君が近付いて来る
まだ僕の心は揺らいでいる
今日こそは、今度こそは
君に告白を
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