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雨傘のディスタンス
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作詞 SSSSBROTHER |
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夏が来て 人々が街に戻り
なのに心は閉じこもったまま
遠くの咳の音にも怯えて
マスクで覆う鼻と口
見えない毒が怖くて
触れない手すりドアノブ
どこか遠くへ遊びに行っても
後ろめたさは消えない
安全と言われても安心できない
うつしたくないうつされたくない
それでも暮らしは変えられない
ジレンマが心を引き裂いていく
だけど
雨が降り 人が傘をさせば
そこは小さなパラダイス
咳の音はもう聞こえず
マスクを外して深呼吸
雨が毒を洗い流して
しばしきれいになる街
遊びに行くには向かないが
心は雲の上を駆け回る
安心は心のあり方次第
うつさないうつさせないから
今だけあの頃に戻らないか
心安らかに過ごした日々に
だから
雨の日に 街に出かけよう
傘の中は私だけのスペース
すれ違う人ももう怖くない
目と目で心通じ合える
雨はいつか止むけれど
それまで散歩を楽しもう
心を縛る鎖を解くのは
雨傘のディスタンス
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