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このまま、どっかに
作詞 笹原 真佐喜
わたしを抱いたあなた
わたしを「好き」って言ったあなた
どれも同じ「あなた」なはずなのに
いつも何かが違っていて

忘れたいこと、忘れたくないこと
ほんとはわたし、ちょっぴりドジなのに
あなたの中の「わたし」は生きる
ここにあるはずのわたしを食い破り

いつか見た空は
限りなく青くて、
行方知らずのこの想いは
ただ夕日の言うままに
明日を追っかけた

来るはずの未来は、
消したい過去に流されて
交差点の真ん中で信号待ちするわたしは
いつも作り笑いの仮面を被る

取って付けたようなやさしさは
かえって重荷になるから
黙って抱きしめて
冷たい愛を確かめたい

知らんぷりする思いは
いつだって空回りで
白けてゆく朝靄の中に
わだかまりの揺らぎを生み出す

白黒なんてつけられない
いや、つけたくもない
もっと正確に言うと
つけた後の結末が怖いだけ

イタズラなら笑って許して
本気なら泣いて怒って

摩天楼に佇む
わたしの叫びは
今日も騒音で
虚しく掻き消されてく

いつもの冗談だと、
思っているんでしょ?
知ってるあなたの中には
知らないわたしがいっぱい

行方知らずのこの思いは
いつだって宛先不確かで
未送信BOXには
今日も疼きが
溜められていく

忘れないでね、わたしのこと
あなたに生きるわたしは、
今日もきれいでしたか?

真夜中のスクランブル交差点
見えない人混みに呑まれ
聞こえない声を捜して
もがいているのは
いつかのわたし

あの日の鼓動、あの日の孤独
いつだってわたしは
ないものねだりの紋白蝶

しがらみの多さ
溜息ばかりが増えて
いかんともしがたい閉塞感
だけどもそれは愛しくて

現代という闇の奥に
各駅停車で進んでく
人波呑み込むモンスター
電車はそれでも
光を灯して

そんなこんなで
やっぱり今日も、
痛みを抱えたピエロのわたしは
見えないあなたに逢いたくて、
闇をつんざく轟音と共に
特急列車で終わりへと向かう

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル このまま、どっかに
公開日 2019/05/13
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント いつか変わらないといけない。それはわかってる。でも、今はどうしてもできない。弱さを認める強さだけはある、ただそれだけ。
笹原 真佐喜さんの情報













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