|
|
|
藍色の雲
|
作詞 たりな |
|
いつも空を見上げては、雲ばかりを見ている。そんな何気無い時間でさえ愛おしいと感じるほどには、まだ人でいられてるのかな。そんなことを考えていても世界は止まってくれやしない。ただひとり取り残され、流れる雲を追えずにいる。
だったらせめて少しでいいから。逃げ出す勇気をください。背を向けて走り出す勇気を、誰か分けてはくれませんか。前に進めず後ろも向けない。こんな不自由な人生、あんまりじゃないですか。
ただ今、この場所から一歩前へ。少しずつでいい、前に進む勇気を。いつもと同じ景色、いつもと同じ何もない日々から、少しでも前へ。雲に届くまで。
いつも空を見上げては、雲ばかりを見ていた。そんな何気無い時間がとても愛おしいと感じたほどには、人らしくいられたのかな。そんなことを考えていても世界は、変わってくれやしない。自分を変えられるのは自分だけだと分かってるんだ。
だったらせめて少しでいいから、自分を変える勇気をください。雲に届くまで走る勇気を誰か分けてはくれませんか。手を伸ばしても届きそうにない、こんな理不尽な人生、もう手放したいよ。
ただ今、この場所から一歩前へ。少しずつでいい、前に進む勇気を。変わらない世界に別れを、変わってゆく自分にたどり着くため。雲に届くまで。
本当は分かってるんだ。どんなに考えたって意味なんてないことも。苦しい理由も辛いわけも、全て分かってるんだ。ただ、憧れに触れたいだけなんだ。
ただ今、この場所から一歩前へ。少しずつなんて遠慮せずに前へ。同じじゃなくていい、藍色の雲のように、自分だけの形を、ありのままの姿を、認めて前へ。進んでゆきたいだけなんだ。
|
|
|