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想い出が消えない
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作詞 青葉 |
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手紙の最期の一文字が滲んで見えたのは
あなたが左利きだった所為でしょう?
いつもインクに汚れた外側を見せては
歯を見せた だからこの一文字もそう
あなたが左利きだった所為でしょう?
そう尋ねる午後の無闇に広いリビング
一人で住むには広すぎる
だけれど
二人で住むには狭すぎる
思い出し笑いみたいに
込み上げるいくつかの日常
記念日でない飽くまで日常
飽くまでの日常
良かったでしょう?
そうでしょう?
捨て切れない日常
本当によかったでしょう・・・?
お風呂上りの入浴剤の香り
不均衡な足音
不甲斐ない足跡
とってもくだらない
でももう思いだせない
夕食の話 手は離し
もう一回はない
もう声が思い出せない
過ぎ去った後に
滲んだあの字が
最後に教えたくれたこと
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