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私は優しい、周りは冷たい。
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作詞 桜楓 |
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「死にたいの。」
誰かが呟いた。
「死にたいの?」
私か尋ねたら。
「今すぐに。」
答は何も無い。
答えたくない、より、
答えちゃダメだって。
私の中の人、
無我夢中で言うの。
「死んではいけないよ。誰だって思うよ。
要らない存在、と。歪んだ生命、と。
それでも生きてるよ。誰だって思うよ。
まだ死ねないから、と。それでも頑張るよ、と。」
「死にたいの。」
貴方が呟いた。
「死にたいの?」
私が尋ねたら。
「今すぐに。」
私は答えない。
言いたくない、よりは。
言っちゃいけないって。
私の中の人、
無我夢中で言うの。
「死んではいけないよ。誰だって思うよ。
壊れた存在、と。縮んだ寿命、と。
それでも生きてるよ。誰だって思うよ。
もう少しだけね、と。まだ頑張れる、と。」
「死にたいの。」
私が呟いた。
「そうすれば?」
誰かが呟いた。
「今すぐに。」
そう言い切られてさ。
結局壊れてる。
言っちゃいけないって、
私の外の人、
誰も分かってない。
命の重さも。
生きる喜びも。
生きる悲しみも。
言葉の意味すら。
誰も分かってない。
分からなくていい。
分かられたくない。
けれど、けれど何?
この胸の痛さ。
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