|
|
|
赤い水たまり
|
作詞 夜桜 |
|
思い通りに進まない 世界は人の思いで回る
雨だって嵐だっていつかやむさ 足元に広がるもの
昼下がり学校から帰り 玄関にランドセル、放り投げ
自転車で上って、下って、滑って転んで。
頬すりむいて怒られて。
アブラゼミの鳴き声が透きとおっていた四半世紀前のあの日。
あの日から25年の時が流れ、沈んで見えなくなった心たち。
今夕立に打たれながら 遠くあの日に手を伸ばす
びしょ濡れで大笑いして 東の空には大きな虹。
上り坂てっぺんに 輝いているもの…
「今日も遅くまでおつかれさま」 玄関先で一人、つぶやいた
誰かと話して、笑って、怒ってケンカして。
前にそんなこともあったっけ。
雷鳴と留守電のメッセージ 遠ざけている現実と反省心。
こんな日々から25年の時の中で、ずっと立ちはだかる分厚い壁。
今この顔を君が見たら… <意識改革> こぶし握る
髪型もガラッと変えた 西の空が光る。
燃え盛る火炎の中 昨日までの日常は…
ナイフの切っ先がかすめる 浮かび上がる水玉模様
銃口を眉間に突きつける 声が地平線から聞こえてくる
あの日から…25世紀の時が流れ、こうしてまた君と会えたのに
今夕立に打たれながら 遠くあの日?それはいつのこと?
思い通りに進まない 東の空にはくすんだ虹。
生きていた証が 足元に広がるもの
赤い水たまり
|
|
|