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しゅれーでぃんがーのねこ
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作詞 漆黒ノ百合 |
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1
目を覚ました僕は
誰にも気付かれなくなってしまった…
断片化された綴る記憶
小さく、暗く、嫌な箱と
泣き顔のあの人の事だけ
「あれはいったい誰なんだっけ?」
何かをひとつ無くしても
変わらず廻る華やかな街
次はあの寂しそうなおじさんに
ついて行こうかなんて
誰がなんて言ったって
聞こえてないんだって
危ないとか無鉄砲とか言葉なんて
本音を濁らしているだけ
僕はただ寂しいんだよ
なんか釣り合ってて居心地がいいんだ
2
どれだけ一緒に居たのだろう?
何をしてくれるでもなくて
ただ一緒に居ただけで
ただそれが何より嬉しくて
存在証明をしてくれる
僕の居場所を開けている
あなたの口癖は"ごめんな"
誰に言っているか少しわかった
誰がなんと言ったって
責めるのをやめなくて
多分あなたはその手で誰かを失くした
例え何度泣いたって
「届きはしないんだ」って
ついに老いてしまって倒れ込んだんだ
倒れてなお、気を失ってなお
零れ出す口癖、僕からも溢れる何か
そっと横に座り、近づくふたりの距離
綴り始めてしまう記憶
「もう恨んでないんだ」って
涙をひと舐め、ふた舐め
静かな部屋に響く嗚咽さえも
聞こえないんだって
月が照らし出して
同じだけの命の質量を
偏りなんてないふたりを
差し込む光が連れ去った
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