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Majority Abnormal spiral
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作詞 漆黒ノ百合 |
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1
ルールブックを読んでみる
「ひとつ、人を傷つけてはいけない」
罵声を浴びた昨日の私は
傷こそできてはいないけど
どこかが傷ついたようだよ
「ふたつ、真っ当にいなさい」
服も存在もボロボロな兄弟が
必死に林檎を盗んでいたよ
神に突き出せばいいのかな?
「みっつ、
ルール破らず"普通に生きなさい"」
普通とは何のことですか?
普通とはルール(わたし)のことだと
あなたは話す
綴られた文字の量で誤魔化して
世の中 本当は質より量なんだって
都合を押し付けているみたい
庭に咲く鬼灯みたいに波風を
被ってまで"普通"に生きるのは
到底 難しいよ
2
ルール売る人 問おうてみる
「ひとつの心を傷つけるのは罪ですか?」
絶望でしか咲かない花を
育てている他人(人)の事を
どこをみて認められるの?
「ふたつの林檎を渡すのは罪ですか?」
2人を睨みつけている店主は
一心不乱な神様なのですか?
客様にしか媚びれませんか?
「見つけだしたあなただけの"普通"があります」
強者弱者を認めるのは普通ですか?
それならこのままいなくなりたい
私は話す
綴りを間違えて意味が変わった
文字さえも それが絶対正義なんだって
神(生みの親)の顔が見てみたい
肉を裂く、必要次第で家畜を
余ってまで "普通"を生きるのは
到底 納得できないな
惨めで汚れている小さき者を
黒く塗りつけているのは
本当に汚い白き者
点でしか物事を考えない、と
罵るあなただって一辺だけの
感情論をもっともらしく
説いているだけなのにね…
"普通"を壊して迷子が出たって
心さえも それは心臓でしかないって
言う神の顔を見てみたい
音を聴く、筆談なんて無しに
あなたの"普通"を生きるとは
到底 死ぬのと一緒よ
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