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囚われの心と小さな想い
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作詞 明煌羅 |
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僕は ずっと ここにいる
ありもしない 罪を 着せられて
ぼろぼろに なりながら 何年?
同じ 空を 見続けただろう
高い 柵の 向こう側には
白いワンピースの 可愛い
女の子
その子は 反対側の 僕に
紙飛行機を 投げてくれました
それは 一通の 手紙
「大丈夫 前向いて」
綴られた 文字に 僕は
涙を こぼした
「生きよう」 僕は 生まれて初めて
そんな 事を 口にしたんだ
あの子と あの子がくれる手紙は
僕の 命綱 だった
僕は 柵の近くに 今日も行く
あの子は 何故か 悲しそうに
いつものように そっと
紙飛行機を 投げてくれました
「もう 会えないの ごめんね」
白いワンピースの 可愛い
あの子は
反対側の 僕に向かって
微笑み 涙をこぼした
それは 今生の 別れを意味し
「行かないで 行かないで」
僕は 必死に 叫ぶ
声が かれるまで
「生きよう」 僕は 生まれて初めて
そんな 事を 口にしたんだ
君と 君のくれる手紙は
僕の 生きる意味 だったのに
ある日 看守が 僕の部屋に
やって来て
いきなり 僕の 手紙(タカラモノ)を
取り上げた
僕は 必死に 手を伸ばす
そんな 僕を 見下ろして
嗤った 看守は 次の瞬間…………!
それからは 記憶がない
散らばった 紙片(ハヘン)が
悲しげに すきま風に舞う
返せ 返せ 返せ 思い出を
返せ 返せ 返せ 生きる意味を
返せ 返せ 返せ あの子の笑顔を
返せ 返せ 返せ 返せ 返せ 返せ
返せ……………………………!
君は 一輪の 美しい花で
僕は そこら辺の 雑草
そもそも 住む世界が
違ッタンダ
だけど 僕は 君に逢いたい
たとえ 罪を 背負っても
構わない 構わない だから
どうか 神様…………………
「生きよう」 僕は 生まれて初めて
そんな 事を 口にしたんだ
あの子と あの子がくれる手紙は
僕の 命綱 だった
薄れ行く 意識の中
僕は 花畑をみた
そこに 佇む あの子が
僕に 手を伸ばしたんだ
どうか どうか どうか どうか
あの子の ところに
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