|
|
|
悪ノ王女ト召シ使イ
|
作詞 明煌羅 |
|
君は王女 僕は召し使い
それだけの関係 そう思っていた
「さあ、跪きなさい」と
今日も響く 君の声
出会ったのは 数年前
西の国へ来た 紅髪の君
幼い僕等は 身分なんて
関係なく 笑いあってた
だけど 人は 成長する
僕等も もう 十四だ
長年 誰も 居なかった
王座に 座ったのは
君だった
君は王女 僕は召し使い
それだけの関係 そう思っていた
君の手を取り 口づけをする
僕は 君の為に 生きてるんだ
君も ついに 恋をしたんだね
東の 優しき 王子様に
だけど 君は もう 変わっていた
だから 王子様とに 溝ができた
「東の王子は いらない」と
怒り あらわに 君は言う
攻めこんだ 東の国で
王子様は 一人
立っていた
君は王女 僕は召し使い
それだけの関係? そうじゃなかった
君が 悪なら 僕も 悪だ
だから 誓うよ 「ずっと一緒にいる」
僕には ひとつ 気がかりがある
王子様の あの言葉
もしかすると 王子は 君の
双子の姉に あたるかもしれない
そんな事とは 露知らず
君は 処刑の 準備をする
僕は 止めるべきなのだろうか?
この 狂った 運命(サダメ)の
歯車を・・・・・
君は王女 僕は召し使い
それだけの関係? 今はもう違う
だけど 僕は ただ 見守るしかない
哀れな 双子の 行く末を
処刑の日が やって来て
王子を 処刑台へ 連れていく
不意に 君に 向けられる罵声
王子の袖の下で 光ったナイフ
次の瞬間 上がる悲鳴
突如 倒れ伏す 王女の側近
君は ただただ 茫然と
王子の 横顔を 見つめてた
(・・・・・・どうして・・・・・・?)
君は「正義」 王子は「悪」
また変わった 歯車の廻り
君は たぶん 気づいてしまった
王子の正体に 歯車の狂いに
泣き崩れた 君を支える
僕は なんて 愚かなんだろう
王子の正体を 君に言ってれば
また 昔のように 君たちは
戻れたかもしれない・・・・
そう 僕だって
「悪」なんだ・・・・・
|
|
|