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影踏み
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作詞 砂叉 |
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黒い 深い深い地面の
遥か 遠い遠い気配
いつか どこか 誰かの影の
誰も知らない 影踏みや
白、黒、紅、蒼、翠、黄
浅黄に、菖蒲、菖蒲の葉
萌葱、藍色、茜色
全て混ぜりゃあ黒い闇
絶対行ってははいけない、と
昔から伝わる禁止事項
禁忌を破った戒めに
少女は影に なったとさ
さあ 影踏みや 夕陽 背中に
ああ 踊り子よ 永遠に舞え
君の背中の そのまた背後
黒い 影は まだ動かない
白、黒、紅、蒼、翠、黄
浅黄に、菖蒲、菖蒲の葉
萌葱、藍色、茜色
全て混ぜりゃあ黒い闇
禁忌を犯した少年は
己の身体を差し出した
代わりに失くした濃い闇は
或る夜 突然現れた
さあ 嘆きなさい 己の影を
ああ もどかしく でも艶やかに
君の背中の そのまた背後
黒い 影が 君を踏んだ
少女は跳ねる、影から逃げて
少年は叫ぶ、影に怯えて
影らは嗤う 自身の主の
本音の姿を嘲笑う
さあ影踏みや もう戻れない
ああ一度切り 罪の代償や
君の背中に そっと口付けて
後に残るは 黒い闇
白、黒、紅、蒼、翠、黄
浅黄に、菖蒲、菖蒲の葉
萌葱、藍色、茜色
全て混ぜりゃあ黒い闇
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