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舐る戒名
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作詞 アヲイ |
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細く伸びた此の指は
貴方が褒めた中の一つで
焼印の下味は付いてるわ
後は上手に作るだけ
蘇るのは失う感覚ばかりで
掬えども落ちるコレは
忘れられない闇かしら
あの日あの場所あの時に
こうして産まれた私を
丁寧に咲かせてくれたから
まだ閉じたままでいるのよ
だからゆっくり おやすみなさい
長く伸びた黒髪は
貴方が愛でてくれた一部で
櫛を通しながら嗅ぐ癖は
今となっては異常ね
大切に括られた重箱の中から
覗いていた小さなコレは
芽吹く事の無い花かしら
あの日あの場所あの時に
こうして産まれた私を
丁寧に咲かせてくれたから
まだ閉じたままでいるのよ
だからゆっくり おやすみなさい
甘える私などよりも
淑やかな愛が欲しくて
届かない蜜に手を潜らせ
壺ごと撫でて 謳うわ
あの日あの場所あの時に
こうして産まれた私を
丁寧に咲かせてくれたから
まだ閉じたままでいるのよ
だからゆっくり おやすみなさい
ごめんなさい
望んだ私になれなくて
似た苗字に達して 達して
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