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ケロイド
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作詞 アヲイ |
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重ねて 重ねて
記憶ごと閉じ込めて
刺青にも似た斑撫でる
重ねて 壊して
背を吐息で汚したなら
分け合った粒で眠ろう
互いを知る術なんて
互いが知っていれば良くて
気だるい脳に毒を溶かす
絶望で繋がるだなんて
皮肉な末路をなぞる様に
頬骨を噛んだ
情けなく縋る夜は いつも突然で
分かりきった微笑みが 何故か憎い
重ねて 心を
冷えた胸を満たして
そのリズムで生きてるから
重ねて 愛して
長い前髪の隙間まで
温度を許して眠ろう
聴取は隠れて定期的
知りすぎても怖くなるから
アイメイクのキツさで隠す
止まり木のベッドから
覗く落書きの幹を確かめて
頬擦りで味わう
真新しいその瘡蓋は まだ取れない
無くなれば居なくなる 君が嫌い
重ねて 閉まった
麻薬にも似た本能が
低い呼び捨てに反応するから
剥がして 傷付けて
抉れた左胸は烙印なの
浅く下らない執着
何時まで続いていくのだろう
何処まで続いていくのだろう
聞くのも 知るのも 今更で
解らない 知らなくてもいい
だからまた同じ様に 酷く愛して
重ねて 心を
冷えた胸を満たして
そのリズムで生きてるから
重ねて 愛して
長い前髪の隙間まで
温度を許して眠ろう
重ねて 重ねて 重ねて
痣で結んだ誓約だけ
夜を許して眠ろう
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