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夜の標本
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作詞 夢井みづき |
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世界から切り離されたような夜だ
ゆるやかな閉塞に根っこを下ろして ずっと
身体中見えないピンで留められている
頭だけ冴え冴えと宙に浮かんでいる ずっと
脳髄まで凍てつくような真空に
祈りを投げて待てど暮らせど音もない
ここで足掻けと言うのなら
ああ 翅が割れちまうよ
どうなったっていい
どうなったっていいんだ なにもかも
どうなったっていい 本当さ
どうなったっていい
どうなったっていいんだ
どうなったっていい いい いい
いもしない敵を殴りつける夜に
あざやかな明日の夢は薄汚れて ずっと
生きることを諦めたような心臓が
それでもまだ僕のことを生かしている
ここで手足をなくしても
ああ 血なんて流れない
どうなったっていい
どうなったっていいんだ なにもかも
どうなったっていい 本当さ
どうなったっていい
どうなったっていいんだ
どうなったっていい いい いい
いたいのとんでけ いたいのとんでけ
僕はとべぬから いたいのとんでけ
どうなったっていい
どうなったっていいんだ
どうなったっていい 本当は
どうやったっていい
どうやったっていいから
どうかお願いだ
僕をどうにかしてよ
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