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コメディ
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作詞 夢井みづき |
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やだな 熱があるみたい
薬じゃどうにもならないやつ
瞳の奥が重いよ ねぇ
眼差しがまた湿っている
運命だと信じ合ってるだとか
迂闊なメロドラマならいっそ嘲笑えたのに
痛くて痒くて咳きこんだ喉に鉄の味
そんなことする自分がもう可愛くてさ!
あの子の幸せは酷く苦い
月に誓った愛情は不実だって知ってるかい?
空虚なロミオのなけなしの虚勢
ぬるま湯で喚いている愚かな僕を突き落して
ほらね 僕は動かない
卑怯なだけの一人芝居
こんな馬鹿げたモノローグ
あの子に見せる気もないくせに
幻のバルコニーに手を伸ばして
毎夜毎夜あの子の体なんか歌っちゃってさ
どんな僕ならいちばん可哀想に見えるかなあ
そんなことする自分にもう飽きはじめているの
頭の中じゃいつもあの子は可愛いペットで
僕はうっとりとその愛を飼い馴らす夢を見る
ああ なんてご都合主義の白昼夢
笑っちゃうだろ 笑ってくれよ
あの子のくちびるはきっと甘い
劇薬もナイフも使う勇気なんかないままで
幕なんか早く降ろすべきだった
悲劇ぶった茶番はもうこれでお仕舞い
ああこれでお仕舞いか
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