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うたうたい(Re:rec Ver.)
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作詞 夢井みづき |
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爪先で弾いたピアノの音色を
閉じ込めるように蓋をしめた
置いた掌で感じるかすかな音の残り香
感情の在処を探しつづけている
誰かに伝えなくちゃならない気がするの
旋律の舟に乗せたら届くかしら
誰のもとへ
ペンを取って夕凪の静けさに走らせた
あなたが見るわたしの思いは鏡文字
まだ伝わらない
歌いたいことを歌いたいだけ歌いたいように
虚空に旅をして 夜の帳に響く
振動が星を揺らす
わたしの唇にもそんな力があるの?
暗い部屋に小さなあかりを灯して
この想いを五線譜に散らそうと
溢れるだけ溢れるままにまかせて
書いて、消して
見上げればふと闇に浮かぶ三日月
伸ばした指で欠けた弧をなぞろうか
いっそ握りしめて砕けばあなたは気付くの
月の欠片に
それならばと差し出した腕で宙に何を描く
今は淡い輪郭の月影を浴びることしかできないけれど
伝えたいことを伝えたいだけ伝えたいように
言葉が枯れないうちに インクが乾かないうちに
ただ飽きるほど歌いたいの
伝わってほしいなんて、独りよがりだとは知りながら
歌いたいことを歌いたいだけ歌いたいように
伝えたいことを伝えたいだけ伝えたいように
ああ声が枯れても喉を潰しても
あなたに届くまでは!
わたしの唇にもそんな力があると信じたい
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