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銃後の夏
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作詞 nino |
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心臓1つぶら下げて ゴミ箱となった路地を行く
膿んだ傷跡に刺す爪が 怪しくキラキラ光ってる
拙い文にしたところで 佳作にもならない毎日
塞ぐ耳すらとうに失くした 覆う目さえ既に隠した
銃後をそっと通り過ぎる夏は 一瞬の風の様
引鉄引く手が震えてる 後悔は枷の様
挫折が努力の跡ならば 前に進む意味もない
過去を美化して笑うから 前を向くつもりすらない
希望と蹉跌はよく似て 願いもしないのに浮かぶ
嗄れた声で叫ぶ心が 隙間を縫っては罅になる
漏斗の底に溜まりきった声を 集めて飲み干した
喉に残るかすかな苦味を 忘れはしないでしょう
銃後をそっと通り過ぎる夏は 一瞬の風の様
記憶を仰視して泣いている 現実は雨の様
銃後をそっと通り過ぎる夏に 私は何思う
心臓1つをぶら下げて 私は今日も行く
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