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僕のご飯ある?
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作詞 愛空 |
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おはよう
ねえねえママ。
僕のご飯ある?
ごめんね、忙しかったね
おはよう
ねえねえパパ。
僕のご飯ある?
ごめんね、邪魔だったね
今日もお腹の虫さんと
一緒に登校するんだ
昨日も来てたお洋服
いい感じに汚れてるよね
空のように青い僕の涙も
きっと優しく冷たい風が拭ってくれる
僕から不思議な匂いがするらしくて
皆は僕から逃げていく
はじめまして
ねえねえ神様。
僕はなんでここで
泣いているの
はじめまして
ねえねえ神様。
僕はなんでここで
息をしているの
──
こんにちは
ねえねえ先生。
僕の給食ある?
ごめんなさい、ないよね
こんにちは
ねえねえ虫さん。
僕の草ある?
ごめんね、もうないよね
今日も穴の空いたオシャレな靴で
一人で石ころとお友達になるの
僕だけノートのない
授業がちょっとだけ辛いな
炎のように赤くて流れる僕の血も
きっと後でママとパパが優しく手当してくれる
僕がいるだけで気分が悪くなるらしくて
二人は僕を暗闇に閉じ込めてく
こんばんは
ねえねえ神様。
僕はなんでここに
いないといけないの
こんばんは
ねえねえ神様。
僕はなんでここに
ガタガタを震えているの
──
きっときっと僕は
ここにいるべきではないんだと
気づいているんだけど
怒られるのが怖くて逃げ出せないな
──
本当にはじめまして
ねえねえ神様。
僕はこっちに来ちゃったよ
優しくして欲しいな
本当にはじめまして
ねえねえ神様。
僕がいなくなって
ママパパは悲しんでるかな
本当にさようなら
ねえねえママパパ。
僕が生まれてきた時くらいは
幸せだったかな?
本当にさようなら
ねえねえママパパ。
僕が産まれちゃってごめんね
次は幸せになってね。
本当にさようなら
ねえねえママパパ。
僕ね、ずっとずっとね
ママとパパに愛されたかったんだ
ねえねえママ、パパ。
そこの黒いところに僕のご飯ある?
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