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気付けばいつも鏡は空にある
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作詞 飛燕 |
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気象予報をあてにして 角度を変えて覗き込んでみた
震えている 嘆いている
「今日はなんて風の強い日なんだろう」と
湿度のない乾燥の街 少し脅かせてしまいたくなる
どうなのと 訳を問う
少しはこっちの方にも構ってほしいんだ
晴れ間を待って 背伸びして3時間
後ろめたい記憶のダイアリー 空に投げた
ありがとうと小さくね呟くと 空は雲を消した
隙間風 そんなに 気配のないとこから 届いてる
迷惑か? そんなことない だって雨は止んだよ
冷たい冬は 冬至を越えて 春風を連れた
少しだけ 理解できた
今日からは空模様を占えるかもしれない
誰にでも平等に 頭の上を行き交っている
見えないけど 見えている
怖いほど君には 見抜かれている
7月の青空 なんて眩しいの? 僕には刺激が強い
手を翳し仰いでみた
望遠鏡でもぼやける彼方に 君はいた
暗闇に近づく 茜色4時
隠し持ってた鱗雲 気付けなかった
太陽と月に護ってもらってた 翳り誤魔化して
でもそれ以上 嵩まして 覆い尽くしそうだよ
まだ僕には 理解できてなかったのだろう
飛行機の轍を横にして 薄く粒を落とした
同じように 同じ空があることくらい
どうして忘れてしまったんだろう
ひとりで輝いたり 群れで浮かんだり
鏡を見ているようだね
反射して同じように雨が降る 雲を敷き詰めながら
憧憬 それは美しい 全身を映し出せる
顕れたキャンバスは 荒く優しいタッチで
迷う筆先 釣り針の顔で 僕を希望の季節(いろ)にした
まだまだ僕を
僕らしさを 理解していきたい
気付けばいつも 鏡は空にある
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