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とある場所
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作詞 新田拙 |
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名前のない場所でひとり行き場のない声を待つ
誰のものでもないため息をひとつ手の中にしまう
開いた箱は閉じられた
物語の終わりを迎えて
開いた箱は閉じられた
まぶたの裏側の世界に還る
このままで幾日も 幾月も幾年も
誰かを待つわけでもなく
ただよぎる時間を肌に感じて
時間の風に削られて いつかは
名前のない場所でひとり意味もなく空と揺れる
持ち主の忘れた言葉をひとつ ふたをあけて放つ
開いた箱は閉じられた
とある場所 誰かのその手で
開いた箱は閉じられた
記憶も何もその箱の中へ
このままで幾日も 幾月も幾年も
誰かに見つけられることもなく
よぎる時間を肌に感じて
時間の波にさらわれて いつかは
開いた箱は閉じられた
誰か 誰か僕を思い出して
名前のない場所でひとり
静かに 小さく
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