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さよならはいつも逆光
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作詞 新田拙 |
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さよならはいつも逆光で見えない
夕日の傾きの陰になって笑っているのか
まともに顔なんて見やしないのに
影になれば僕ら見つめ合って
話すときさえやや下を向くのに
塗りつぶされた瞳に光を探す
いつものとおりそこにあるものは
気づかぬうちに去って行った
輪郭を持たない街の影だけが
知らない顔で切り取られている
さよならはいつも逆光で見えない
心細さを抱えて帰路につく 今日も
そこにいたって見つめられないのに
影になればきみを追い求めて
背中を向けるときはどこかで
瞳の灯がひとつ また消える
いつものとおりそこにあるものは
何事もないように消え去った
理解の追いつかない街の影だけが
いつものとおり日々をこなす
さよならはいつも逆光で見えない
さよならはいつも逆光で見えない
街の影だけが並ぶ先に
きみの影を想っている
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