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灯
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作詞 新田拙 |
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いまだに痛みを忘れないままで
片付けられた部屋の中でひとり
最初から誰もいない世界できみは
幻想の虚しさを秘めている
記憶の隅にいる顔のない
友達がいつまでも笑いかける
かすかに残るあたたかさとにおい
手を伸ばせば消えていく
たとえば街を彩る電飾の灯の
ふと絶えていく光はどこへ行くの
雨粒の染みは振り払えないのに
何もかも崩れていく 今夜の星も
今夜も目の前で灯りが消えた
とても遠い世界の灯りが目の前で消えた
手にすれば何もかも石になって
灰になって砂になってこぼれ落ちる
変わりのない街が静かに変わる
際限なく消える灯を追いかける
今夜も目の前で灯りが消えた
とても遠い世界の灯りが目の前で消えた
いまだに痛みを忘れないままで
片付けられた部屋の中でひとり
最初から誰もいない世界できみは
幻想の虚しさを秘めている
いまだに傷は癒えないままでいて
ある日箱の中に閉じ込められた
最初から誰もいない世界できみは
もがこうにももがけないままでいる
いまだに痛みを忘れないままで
友達がいつまでも笑いかける
雨粒の染みは振り払えないのに
もがこうにももがけないままでいる
今夜も目の前で灯りが消えた
今夜も目の前で灯りが消えた
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