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灰色の空に手を
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作詞 新田拙 |
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曇り空の下 横に並んで歩く
黒い雲は空を低く飛んでいた
狭い世界でふたりは天気の話をした
僕らの伸ばすてのひらが 掴めずに透けて重なって
きみのことを知らないまま 新しい季節がやってくる
光に紛れ見えなくなって 遠くの場所で見失って
呼びかける声が届かなくても きみを思い出すだろう
曇り空の下 冷たい小雨が降る
どちらも傘は持たないでいて参った
狭い世界で空は気まぐれだと言った
僕らの伸ばすてのひらが 触れられず透けて重なって
きみのことを知らないまま 光の粒に消えていく
雑踏に紛れ見えなくなって 変わったきみを見失って
答える声が届かなくても きみを忘れないだろう
僕らの伸ばすてのひらが 透けて重なる
きみのことを知らないまま 新しい季節が
僕の伸ばすてのひらが いつかのきみと重なって
水の中でうずくまる僕が泡になって弾ける
光に紛れ見えなくなって 遠くの場所で見失って
呼びかける声が伝わらなくても きみともう一度
話がしたい おもしろくもない話を
灰色の空のもとできみと歩く
話がしたい ただなんでもない話を
灰色の空のもとできみの声を
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