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求めている
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作詞 新田拙 |
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電車を跳ね降り
場所はどこか尋ねている
普段気にも留めない
小さな個人美術館 気だるい
憧れはいつも白く滑らかで
それなのにどこか欠けている
硬質な芸術作品さ痛みもない
だから 僕は 今も
学校の教室思い出す
板張りの床
飾られた絵画は
つまらない抽象画 油絵の
だけどわかるような
なにか湧いてくるような
理解できるような
自然と口が開くような
だから 僕は 言葉にしたい
求めている 求めている
限りなく空洞のような
求めている 求めている
あなたのその声を
海へ行こうときみは
思いつきみたいに話しかける
気まぐれのウインカー
日はゆっくりと傾き沈むところ
十一月の海へ
助手席にはいつも
あなたは座ろうとしない
いつの間にかいなくなって
おしゃべりの声だけ
響くような妄想
カーステレオのメロディ
かっこいいかなと思って選んだ
知らないメロディ レンタルの
何かが 始まる予感
求めている 求めている
限りなく空虚のような
求めている 求めている
希望を見せるメロディを
求めている 求めている
限りなく希望に近い
求めている 求めている
何もない日常を
求めている 求めている
限りなく空洞のような
求めている 求めている
あなたのその歌を
ラララ… 求めている
ラララ… 求めている
ラララ…
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