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上と下
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作詞 新田拙 |
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かげろうのゆらめきを真似して右と左に揺れる
きみのことを思い出していた
ぎらぎらした太陽の真反対の位置に立って
僕に呼び掛けて
届かない声を必死に届けようとしていたの
ワンツー そんなふうに
声をあげて
ケンケンパの帰り道を
忘れかけていたみたいだ
ひとつになれないよ僕らは あー
きつつきがつついたウロを覗いて前と後ろに揺れる
そこには誰もいないのにな
昼間の街には怯まずに大手を振って歩いていく
きみを追いかけて
近づいても届かない距離を埋めようと手を伸ばす
ゴーゴー そんなふうに
声をあげて
スキップの帰り道を
ふと思い出した
ひとりになれないよ僕らは あー
この影は空まで伸びていきそうだ 上と下をにらむ
僕らが天と地をつなぐ
どこまでも飛んでいけそうでお空に逃げてしまいたい
きっとついてきて
きみはしらないふりをしたね地面に両足をつけて
上と下 離れていく
遠く隔てて
何かを言う間もなく
口も閉ざして
飢えた舌は隠して
それでも
ひとつになれないんだな
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