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命の炎
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作詞 邦ロック凡人 |
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「一人は自由だけど、孤独」
飲み会の帰りに不意に浮かんだ
そんな気持ちを振り払おうと
右も左もわからない夜の街を急に歩きたくなった。
午前1時、僕は目の前で終電を見送った。
電球の切れかけた街灯が
不規則という規則を守りながら明滅を繰り返す。
どっちつかずなリズムに気を取られていたら
歩くのが遅くなっていた。
ようやく家に着いた僕は無造作にカバンを投げ捨て
付けっ放しのクーラーで冷やされたベッドに
シャワーも浴びず飛び込んだ。
優しく包み込むそれは僕に暖かな落ち着きと
拭いきれなかった無機質な孤独を届けた。
最後まで僕はこのままだろうか
時間だけを無駄遣いするこの命を
耐えて変えて掴んで絶えるまで
僕はこの炎を燃やしたい
翌朝群れをなしながら騒がしく飛び回る鳥たちが
煙たくて飽き飽きしていたはずなのに
気づけば僕は感傷的になって
空を見るのをやめてしまったんだ。
「変わらなくちゃ」と呟いたけど
何から手をつければいいかわからない。
気づけば肩に冷たい雨。
雑に積み上がった僕の理想を洗い流したくて
傘も持たずそのまま立ち尽くした。
最後まで僕はこのままだろうか
時間だけを無駄遣いするこの命を
耐えて変えて掴んで絶えるまで
僕はこの炎を燃やそう
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