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宛名なき人へ
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作詞 夏心空蝉 |
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私が貴方を傷付け 貴方が私を傷付けた
簡潔に表すならそれだけ
今も終わりを掘り返し 胸を痛める私は
愚かに見えますでしょうか
もはやどちらに非があったかも朧気になるほど
長い月日が相反する季節と共に流れにたゆたって
安否さえ途絶えたままですが さぞかし大人に成ったでしょう
私はあぶれ者のまま 孤独に引き籠る日々で
尚も罪と向き合い続けては 光を探しています
償いと言うには浅ましいけれど
私に為せる事は歌うだけ
脈打つ傷跡が私を形作った
恩恵の種を 今 浮世に撒いて
あの綻びは直さなくていい
もし明日を歩く障害になるなら
迷わず私を置き去って下さい
それだけが貴方への願い
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