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人生論
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作詞 坂巻 壱成 |
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煙管の揺らぐ朧雲 優柔不断な私のよう
考え無しに交わる糸は 朱色に染まってしまうのよ
浮世の籠に囚われる人々 指差して嗤ってくる
操り人形な癖して 惨めな顔で手を叩いてる
紅の夕日 昨夜の時雨 全部が幻想なのさ
廻る廻る日々に 弦の音が共鳴する
不協和音で咲いた火花 朱色の蝶が羽ばたく
抗う抗う君に 甘い誘惑の蜜が垂れる
不完全に逆らう火種 惨めな蜂が飛び付く
全てを把握している 全ては計画通り
何も知らない貴方は 今宵も騙されて踊るのよ
水鏡の煌めく朧月 虚ろげな貴方のよう
答えを貫かぬ針先は 錆びて折られてしまうのよ
浮世の竿に食いつく人々 腹を抱え泣いている
ゼンマイ仕掛けな唇で 苦痛言葉を投げてくる
茜の爽籟 昨朝の陽炎 全部が幻覚なのさ
霞む霞む日々に 汀の泡沫が弾け飛ぶ
星月夜に枯れた火の粉 赤子の記憶が蘇る
狂う狂う君に 蜘蛛の糸が垂らされる
不健全に暴れる人影 苦痛に裂けて泣き叫ぶ
全ては把握したから 全てを懐に収め
それでも貴方は 今宵も騙されながら踊るのよ
人生 それは全てを知る者が勝利する
馬鹿なフリして人を騙すのよ
明日は誰と踊ろうか
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