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ミラージュ
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作詞 ともあき |
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衝きつけられる刃
引き裂く爪痕は
眠れる安らぎを
冷たく煌き戒める
天(そら)高く翔ける翼
孤独な真実は
正義を知らずに
聖なる祈りを閉ざした
帰り道も砂塵に紛れ
月明かりが陰る闇夜に
星が示す終焉へ向かう
序曲が奏でられる
悲しみよ消え去らぬなら
過去を繋ぐ鎖となれ
ひび割れた鏡の奥に
冥(くら)き炎を滾らせて
振り上げた剣(つるぎ)を下ろす
場所に残る恋しい影
断ち切った夢幻(まぼろし)が呼ぶ
声が詠うラプソディー
凍れる大地の上
燃やした熱き想い
螺旋に絡む茨
重なる鼓動が溶かしてく
隠した瞳の奥
交錯する刹那に
微かに垣間見えた
優しいあの日の眼差し
蒼き闇は儚い愛を
深淵へと飲み込んでく
レクイエムは悲劇を煽って
暁までは永い
悲しみよ流れる時代(とき)と
共に風化するくらいなら
美しく散る花のよう
風に踊って狂えばいい
一振りの剣を手にし
白い光を解き放つ
崩れゆく幻影(まぼろし)の城
遠く霞むパヴァーヌ
古(いにしえ)の呪縛の欠片
過去と別つ痛みとなれ
混沌の鏡が魅せる
遥か星霜の蜃気楼
悲しみよ旅立つ朝に
過去に捧ぐ花束(ブーケ)となれ
砕け散る鏡の奥で
黒き血潮は枯れ尽きる
振り下ろす剣が刻む
決して癒えぬこの烙印
目覚めゆく虚夢(まぼろし)祓い
胸を過(よ)ぎるノスタルジー
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