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ハルカゼ
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作詞 ゆう |
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描かれたような空が 春の光を見せて
記憶の中を覗き込んだ
重い瞼を擦って 立ち上がった僕は
「なにも無いよ」と空を仰ぐ
ちらつく雨を纏って 思い出すように笑った
僕らはまだ遠いまま
あの日と同じ場所で 立ち止まった僕は
何もかも失ってた
いくつもの透明な 思い出が心を揺らす
暗くなった部屋で一人ぼっち
また朝が来るのを待っている
君に会うには 今じゃない
この街には この時間は
僕たちの世界が別にあるから
分かりたいのに 今はまだ
君がいなきゃ 僕には足りない
心に隠してる 言葉の影を見せて
雨上がりを彷徨って 涙が空を回った
遠い記憶を引き止める
あの日と同じで 立ち止まった僕に
春の風が吹いた
少し幼かったあの頃に
言葉の力なんて分からなかった
君が見せた壁の向こう 怖くて遠ざけたんだ
もう一度「ごめんね」
言えなかった言葉を伝えたら
また 声が聞けるかな
君に会いたい 今もまだ
君が見たい 君にも話したい
忘れないで ここでまた春を待つよ
君に会いたい 今はただ
この時間が この世界が重なるように
雨上がりを彷徨って 涙が空を回った
次の春は
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