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友達の君へ
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作詞 早瀬 |
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私の1つの誤送信から始まった
旅行中の遠距離のやり取り
「お土産、買って帰ろうか?」
出かけ先から送信してみる
『欲しい』と君が言ってくれたから
私は弾む心で選ぶよ
そんな
"友達"の会話を続けられなくなった私の負け
ずっと言えなかったこと
その時
ふいに
言える気がした
「好きなの」
何度も打ちかけては削除して
ためらってきた言葉
震える手で送信ボタンを押した
着信を告げる音
『ごめん』
そして ようやく
君の返信を待つ間のドキドキが
無駄になったことを悟り
声を殺してひたすら泣いた
ごめんね、ごめんね……
君を困らせてしまった
ただただ自分を責めた
謝るのは私の方なんだよ
『友達のままでいよう』
君からそう言われること
想像したくはなかったけれど
ホントはちょっと予想してたんだ
予想してた…だけどね……
"友達"なんて言葉はずるいよ
もう 絶対に話しづらくなるのに
今度 学校に行ったらどんな顔で会おうか
あの約束は忘れちゃいない
「明日、お土産渡しにいくね」
せめてものお詫びに
ちょっぴり奮発して買った
缶入りのクッキーは
ただ ずっしりと重く感じた
好きな人のために選んだはずのお土産は
"友達"のためになってしまったけれど
もう 心は決めてある
これからも いい"友達"でいようか
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