|
 |
|
傍観と主体
|
| 作詞 ゴミ捨て場の猿 |
|
明日の天気予測ばかりして
スパコンの前張り付いてまた
引き上げる声も聞こえぬまま
お菓子を差し出されても
美人に話振られても
口をぽかんと開けて画面を眺めている
食べ物もちょっと噛んで
変わらない表情
ずっとそのままで
彼は老いていくだろう
生きてるようで 生きているって
僕らちゃんと言えるかな
時が経って 今更って
全部呪いたくないでしょう
見ているようで 見てないような
暗い画面に頼って
未来のせいで 今ある風景
全て忘れたくないでしょう
いざって時のことばっか考えて
その夢の中踏み出せずまた
波打つ水面も知らんぷりさ
未来がやってきても
次の日の天気予報
口をぽかんと開けて思考を巡らせてる
愛情もちょっと噛んで
浮かばない笑顔
ずっとこのままで
年老いていくの？
見えてるからといって、「生きてるよ」って
心から言えるかな
時重ねてもただ看取るだけで
笑顔忘れてしまいそうだ
画面の外側で
与えられるだけで
その一挙一動に一喜一憂なんて
もううんざりだな
飛び込んでしまおう
歩いてれば出会えるさ
何があろうとも
生きてるだけで活きてるなんて
僕らもう言えないから
不安のせいで今ある声を
無駄にしたくないから
閉ざされたって 何度だって
声を頼れば良いのさ
倒されたって立ち上がれたら
ずっと強くなれるさ
傘なんて投げ捨てて
今の空に酔わされ
馬鹿みたいに駆け出せ
いつかきっと出会える
|
|
|
