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ホットなスープ
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作詞 山田拓実 |
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代わり映えしないスーパー
お決まりの食材買って帰る
右手にぶら下げた袋が いつもより重く感じた
今年の冬はまた一段と寒いなぁ
また今日も雪が降ってきたなんて
口許で光るため息が いつもより大きく感じた
猫舌の僕には熱すぎて
君の作るそれはとても飲めやしない
そのはずなのにどうして
恋しい気持ちが湧いてくるの いまさら
あったかいスープが飲みたいな
冷めきった世界を切り離してさ
火傷しそうな熱々のハート
ゆっくり ゆっくり 冷ましながら
僕だってこれくらい作れるさと
見栄を切って玉ねぎを切る
一人の台所なら 涙も恥ずかしくない
野菜はクタクタな方がいいのに
君の作るそれは歯ごたえシャキシャキで
そのはずなのにどうして
愛しい気持ちが湧いてくるの いまさら
あったかいスープが飲みたいな
冷えきった世界を繋ぎ止めてさ
君といた想い出も煮込みましょう
じっくり じっくり とろけるまで
僕を支える支柱が崩れて
もう立ち直れないと思ってた
でも違った
君がくれた無償の愛が 今も僕を支えるんだよ
あったかいスープが飲みたいな
凍りついた世界を優しく融かす
胸を焦がしたあの日の熱が
ゆっくり ゆっくり 消えていくよ
それでも僕は 白銀の明日を
ゆっくり ゆっくり 歩いてくよ
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