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初恋
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作詞 Rr. |
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優しさ一つも
思い出せないようだ
私の水面にあの夏の匂いは
もう映らない
少しの棘で
傷付いてみても
可愛くはなれないね
ごめんね
恥ずかしくなるほど
窓際の青い空
私まだ、恋をしているみたいだ
きっとずっと
最低な横顔で
苦しくはないからさ
思い出ばかりを見ている
じきにクチナシが咲く
君の口を縫う
からだ一つも
脱ぎ去れないようだ
染み付いたまま
あの夏の匂いはもう落とせない
誰かの絵の具で
教室が汚れていく
その冷たい静けさで
息ができなくなる
ほどけてしまうほど
屋上と温い汗
いつか、大人になっていくなら
きっとこのまま
優しく成れるだけ
少しだけ嬉しいんだ
こんな馬鹿なことが言えて
浅いスカートが揺れる
ほら、夏が来る
私の幼い罪は
空の栓を抜いたことです
晴れる様を見ていた
あの夏の渦を
今日も眺めている
ずっとずっと
私の水面は褪せたままで
花を浮かべるよ
苦しくはないからさ
青空ばかりを見ている
机にクチナシが咲く
私は口を縫う
少しだけ嬉しいんだ
こんな馬鹿なことが言えて
浅いスカートが揺れる
ほら、夏が来る
あの夏に君はまだ
焼けた顔で笑っているだろうか
ただ、落ちる恋をした
そんな今日の罰だ
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