|
|
|
犯行予告
|
作詞 Rr. |
|
僕の人生なんてさ
退屈でいいんだ
生乾きの日々に夏の匂いがするような
忘れたいことも描きたいことも
ただ君の全部になれたなら
いいんだ
海の見えるバス停で風に吹かれていた
隅に咲いたクチナシと
唇に咥えた紙切れと
その様すらも口にできないようなもんだ
やっぱり最低なんだ
お前らにも分かるような
言葉で言ってやるよ
それでも僕は満たされないんだろうな
世界は思うより残酷じゃない
僕は思うより苦しくない
ただ、つまらないんだ
思い出は綺麗すぎるから
心は綺麗すぎるから
何を描こうと僕は一人だ、ずっと一人だ
ただ空の青さを眺めたまま
誰かを殺したいわけじゃない
世界を壊したいわけじゃない
ただ君にだけ、この声が伝わるように
僕は予告をするのだ
じゃあ、「また後で。」
茹だる夏の暑さが街を溶かすような
そんなアスファルトに立って僕は思ったんだ
描いた絵の価値は自分だって知らない
夢を叶えなきゃ意味が無いんだ
お前らなんて興味が無い
誰だってそうだろう
きっと建前なんだ、生活も夢も幸せも
お金なんて要らないってさ
才能なんかじゃないってさ
全部、無いものねだりだ
人々は優しすぎるから
言葉は優しすぎるから
何を言おうと僕は一人だ、ずっと一人だ
誰かを殺そうと、世界を壊そうと
「分かってくれよ
分かってくれよ
分かってくれよ。」
分かってたまるかよ
この孤独も愛も君の苦しささえも
そんな事を伝えたいだけだ
君に言えないだけなんだ
分かってくれよ
やっぱり最低なんだ
君は綺麗すぎるから
君は優しすぎるから
花が散ろうと僕は一人だ、ずっと一人だ
ただ僕が死のうとも
思い出は綺麗すぎるから
心は綺麗すぎるから
何を描こうと僕は一人だ、ずっと一人だ
ただ空の青さを眺めたまま
今日も生きていたいんだと
息を続けていたいんだと
ただお前らに、この声が伝わるように
僕は予告をするのだ
ただ君に向けて、犯行を予告する
じゃあ、「さよならだ。」
|
|
|