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シンデレラ
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作詞 Rr. |
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今宵、あなたの心に向けて
私、靴を忘れるよ
愛なんて、ただただ知らないふりをして
曖昧な夏の隙間に
あなたが居ないと知ったよ
浅い傷も染みるほど
足元まで浸った砂時計の汐
溶けたかき氷が嫌いだ
側で笑う、あなたも嫌いだ
ガードレールに座って
ただ美しい花火を見上げていた
誘蛾灯に照らされて歩く帰り道
鼓動の速さで変わる速度に
付いてこないで 覗き込まないで
一人で居たいの、この痛いの飛んでおくれよ
悲しいくらい綺麗なドレスが
ひどく私を惑わせても
この魔法がただただ解けないように
踊る私をどうか見つけないで
今宵、あなたの心に向けて
私、靴を忘れるよ
愛なんて、ただただ知らないふりをして
最後はこんな私を見つけて欲しい
さよならも言えずに
怠いくらい晴れた空に
空っぽな自分を知ったよ
少しだけ瞑った幸せも
洗い流していく砂時計の雨
「さよなら」なんて、ただの約束だ
次にまた会えるように
我が儘みたいに生きていたんだ
心はとても不器用だから
あなたの瞳に映った火の粒が
零れないように溢れる思いが
身勝手にあなたを知って止まないの
傷付けてしまいたいよ、その景色の全てを
悲しいくらい素足のままで
この夜を逃げ出したいよ
君の見えない距離まで、この呼吸さえ
いっそ捨ててしまえたならば
魔法なんて、もう見たくもないわ
幸せなんてもの、もう掬えないぐらい
心に空いた穴を埋められずに
それでも、あなたがそっと微笑んだら
涙が溢れてしまいそうになるよ
六畳の部屋で、あなたと暮らせたなら
それだけをただ望んでしまうんだ
その底から、また花火を見上げてさ
さよならの言葉を二人で教え合いたい
悲しいくらい綺麗な花火も
見えないくらい、あなたが輝いてしまったの
もう届かないよね
でも、それしか見えなくて
もうきっと、さよならだ
悲しいくらい綺麗なドレスが
ひどく私を惑わせても
あなたをただただ傷付けないように
踊る私は此処に居るよ
今宵、あなたの心に向けて
私、靴を忘れるよ
愛なんて、ただただ知らないふりをして
最後はこんな私を見つけて欲しい
砂時計が終わる、花火が散る
さよならも言えずに
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