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あの夏キャンバス
作詞 Rr.
排水溝に絡まった夏が 僕の全てだった
橋梁の下 まだ君を描いている ただただ綺麗になるまで

君の愚痴や弱音で出来た あの空の青さに
今も僕は ただ立ち尽くしている 溢れる温いサイダーの味

君を答えにするための その問いは見つからないままで
水溜り跳ねて君が笑っていた 急いでキャンバスに閉じ込めたんだ
砂時計が泣いている そんな夏に終わりが来たってさ
僕だけが まだ泣いたままで 耳裏に散った火の花

鏡の向こう側で ただ君を探している
さよなら、アイラビュー それだけの愛だったのか
夏よりも遠い場所へ ただ痛みが叫んでいる
さよなら、ベイベー 息を止めるよ

君の花を眺めて

まだ描いているんだよ 増えるキャンバスの数だけ
綺麗になっていく 君のその顔が やっぱり嫌いだよ

君への最低な言葉で出来た この空の高さに
今も僕は ただ立ち尽くしている 青写真に写らない独白劇

花瓶を割った犯人探し 皆んな名前を失くした帰りの会
だけど僕だけ隠して持っていた 犯人なんてどうでも良かったんだ
夕暮れが街を染める そんな他愛無いこと思ったってさ
君だけが もう居ないだけ その穴を埋める勇気も気概も無い

青空の窓辺に 磔にして嗤われた
ふざけんな、君の歌 浅く揺れる制服スカート
キャンバスの中で ただ君を探している
さよなら、アイラビュー 君だけが正義なんだよ

背伸びをして生きている だから見つけた事や失くした事
それを抱いたら溢れる その全てが息をするから
分からない 分からないんだ 答えも問いも君も人生も
心に付いた虫を払うように 今もずっと ただずっと
君を描いている

青空の脳裏に 磔にして歌っていた
ふざけんな、君の歌 裏切ったのは僕の方だった

キャンバスの中で ただ僕を探している
さよなら、アイラビュー それだけの愛を抱き締めて
君よりも遠い場所へ 痛みだって引き摺って
さよなら、ベイベー 息を切らすよ

正義なんて一つも無かった 描くたび汚れていく世界で
とっくの疾に解っていた 僕が生き抜いた この世界で

ただ一つ 君を愛している

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歌詞タイトル あの夏キャンバス
公開日 2019/08/08
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 憧れていたミュージシャンが、突然歌を辞めた時の、喪失感や絶望感をこの歌に表しました。
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