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通過駅
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作詞 李新 |
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朝 プラットホームに立つ
池袋行きの急行が スピードを上げて通り過ぎる
列車にひしめく人々に 僕の姿は映らない
初めて君に会った時 まるで時間が止まって見えた
神様なんて信じてないが 運命があるのを初めて知った
無邪気に笑う横顔が 苦しいくらいに締め付ける
ああ どうして僕らは出会ったのだろう
楽しかったあの日々が 写真のように色あせても
決して忘れることのない 思い出を僕に焼き付ける
夜 最終下校に待ち合わせ
君の最寄りは所沢 急行止まる駅なのに
二人で帰るためだけに 普通列車に乗った日々
いつか家庭科の宿題で 将来の家を描いたとき
君の家の間取り図に 二人分の居場所があった
ただそれだけのことなのに 背中で泣いた僕がいた
ああ どうして僕らは出会ったのだろう
君を失い傷ついて どれだけ空を埋めたって
君がいない白色が 哀しいくらいに際立った
列車に乗るたび二人分 席を探す癖がまでが
君の残した思い出ならば
車窓から見た煙突さえも 赤く輝く思い出なのか
朝 プラットホームに立つ
池袋行きの急行が スピードを上げて通り過ぎる
列車に乗った君の眼に 僕の姿は映らない
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