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時雨
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作詞 葉之和 天 |
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畦の道この時を洗う風 遠くに見える二つの傘を見ていた
取り取りの雨を残して歩く時雨 ここに流れるのは誰かを呼ぶ人の声
それぞれの道を選んで待っている
降り注ぐ雨は小止みなく その涙をも掻き消して
誰かの声に耳を塞ぎ あたしの背中を濡らしても
会わぬ人の声は聞けぬ 流れて消えて逝く
悲しみを感じる心はいらない 切なさを見るのが孤独というなら
思うままこのまま流れる風景 それを眺めながら嘲笑う声を聞く
この全てが交わる恐怖も見ずに
在り来たりな思いは既に 見知らぬ誰かに渡して
さざめく愛の名の下へ 別れの言葉を繋いで
雨はまだ止まずに 霧の空に変わりゆく
降り注ぐ雨は小止みなく その涙をも掻き消して
誰かの声に耳を塞ぎ あたしの背中を濡らしても
会わぬ人の声は聞けぬ 流れて消えて逝く
降り止まぬ しぐれの雨
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